あの「秒速5センチメートル」が実写映画化！10月10日全国公開。

『秒速５センチメートル』初の実写化決定、主演は松村北斗・高畑充希

『秒速５センチメートル』が実写映画になる。新海誠監督の原点とも言える、あの忘れがたい作品を、フィルムに焼き付けるのは奥山由之だ。彼の写真集やCM作品に触れてきた者なら、光と影の繊細な描写、そして何気ない一瞬に宿る物語をいかに切り取るか、その才能に魅了されていることだろう。

主演には、アニメ版『すずめの戸締まり』で新海監督とタッグを組んだSixTONESの松村北斗。ヒロインの明里役を高畑充希が演じる。奥山由之と、彼らがどう向き合い、何を表現するのか。そのケミストリーが、この映画の最もクールな部分だ。

物語は、小学校の卒業と同時に離れ離れになってしまった遠野貴樹と篠原明里の、切なくも美しい「心の距離」の物語。第1話「桜花抄」では、貴樹と明里が小学生時代に交わした約束を果たそうと、雪の降りしきるなか再会する。凍えるような寒さの中、二人の心だけが温かく溶け合う。第2話「コスモナウト」では、転校先の鹿児島で貴樹と出会う同級生の澄田花苗の視点から、遠い場所にいる明里を想い続ける貴樹の孤独が描かれる。そして最終話「秒速５センチメートル」では、大人になった貴樹と明里の、すれ違う日常と、それでも消えることのない想いが描かれる。

新海誠というフィルターを通した、あまりにも純粋でセンチメンタルな世界観を、奥山由之がどうフィルムに収めるのか。彼が持つ詩的な視点と、俳優たちのリアルな息遣いが、アニメーション特有の感情の機微とどう重なり合うのか。桜、雪、海といった印象的なモチーフを、どのように切り取り、新たな風景を創り出すのか。それはきっと、我々の記憶の中にある『秒速５センチメートル』を、さらに色鮮やかにアップデートしてくれるに違いない。

忘れていた甘くもほろ苦い感情や、手の届かない距離にいる誰かを想う切なさが、この秋、スクリーンで蘇る。Popeyあなたのライフスタイルに、この映画はどのように彩りを添えるだろうか。この作品は、もしかしたら、忘れかけていた大切な人を想い出すきっかけになるかもしれないし、小さな幸せに気づかせてくれるかもしれない。この秋、僕たちは奥山由之というレンズを通して、新たな「秒速５センチメートル」に出会うことになる。

映画『秒速５センチメートル』実写版 概要

• 監督: 奥山由之

• 原作: 新海誠『秒速５センチメートル』

• 脚本: 鈴木史子

• 主題歌: 米津玄師「1991」

• 劇中歌: 山崎まさよし「One more time, One more chance 〜劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster〜」

• 出演: 松村北斗、高畑充希、森七菜、青木柚、宮﨑あおい、吉岡秀隆 ほか

• 公開日: 2025年10月10日（金）全国ロードショー

• 配給: 東宝

• 上映時間: 121分

• 公式サイト: https://5cm-movie.jp/