Justin Bieberが再び放った『SWAG II』
- neighborhood Magazine

- 9月7日
- 読了時間: 2分

これは”愛”のサウンドトラックだ
2025年7月に突如として現れたアルバム『SWAG』。その衝撃からわずか56日後、ジャスティン・ビーバーは再び世界を驚かせた。サプライズリリースされた続編『SWAG II』は、前作のサウンドスケープを拡張し、彼の内面をさらに深く掘り下げた、まさにパーソナルな旅路だ。
前作同様、ゆったりとしたLo-fiのR&Bを基調としながらも、今作はよりパーソナルな愛の物語が色濃く反映されている。妻ヘイリーへの揺るぎない愛、そして父親としての新たな喜び。それが「Go Baby」のような楽曲に結実し、リスナーは彼の私的な感情の揺らぎを肌で感じ取ることができる。
フィーチャリングには、Hurricane Chris、Tems、Bakarといった新進気鋭の才能が集結し、従来のジャスティンの音楽にはなかった実験的なスパイスを加えている。特に際立つのは、彼がキャリアを通じて培ってきたヴォーカルの柔軟性だ。R&Bからポップ、ソウルフルなバラードまで、どの楽曲でも彼の声は繊細かつ力強く響く。まるで、彼の内なる声がそのまま音楽になったかのようだ。
44曲という圧倒的なボリュームは、一聴すると気が遠くなるかもしれない。しかし、これは彼の人生の断片をひとつひとつ丁寧に綴った、壮大な日記のようなもの。BGMとして流すのも良いが、ヘッドホンを装着し、目を閉じて向き合ってみてほしい。そこには、過去の栄光や葛藤を乗り越え、愛と信仰を見出した一人の男の素顔が映し出されている。この『SWAG II』は、単なる音楽作品ではなく、現代のポップアイコンが自己を再発見していく過程を記録した、稀有なドキュメンタリーだ。
【アルバム概要】
・タイトル:SWAG II
・アーティスト:ジャスティン・ビーバー
・リリース日:2025年9月5日
・収録楽曲数:新曲23曲+『SWAG』収録曲21曲(合計44曲)
・音楽ジャンル:ポップ、コンテンポラリーR&B、Lo-fi R&B
・主なフィーチャリングアーティストHurricane Chris, Tems, Bakar



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